TIPS

HOLGAってこんなカメラ6×6改造についてフィルムを入れよう!巻き太りを防ぐために


HOLGAってこんなカメラ
Made in CHINA

【レンズ】
plastic.
optical single lens without coating f8 60mm
【シャッター】Leaf shutter
【シャッタースピード】  1/100sec.
【絞り】f8
【フィルムサイズ】120
【画面サイズ】6×4.5p 6×6p
【ピント合わせ】3' to infinity

■プラスチック製で、とっても軽い。手ぶれが起きやすいので、しっかり脇をしめて息を止めて。

■裏蓋がはずれやすいので、輪ゴムとかで止めておくとヨイ。

■一応「sunny」と「less sunny」で絞りを調節できるスイッチはついていますけど、実はこれをいじっても絞りは全然変わりません。F8固定です。昼間の屋外での撮影がおススメ。

■ピントは、レンズの上のところについている絵のマークによって合わせます。
人の上半身のマークのところに合わせたら、だいたい90p、3人のマークのとこでは、約2.7m、集合写真みたいなマークだと約5.4m、山のマークだと、10mから無限大だとか。

■ファインダーは正方形だけど、実際に写るのは縦の長方形。つまり両端は写らない。あらかじめファインダーに黒いテープ等を貼って、長方形に見えるようにしておくと便利。

■買ったときのHOLGAは6×4.5の長方形の写真が撮れるのですが、なかに入っている枠をはずして−またはそれ用に改造して−遮光対策をほどこせば6×6の正方形の写真がとれるようになります。写真の周りがイイ感じに落ち込んでこれもまた味のある写真になっちゃうのです。

6×6改造について

■ 6×6HOLGAの作り方 ■
他にもいろいろ方法があるかもしれません。工夫する楽しみもトイカメラの魅力の一つですよね。

@6×4.5のマスク(図1)をとりはずず。
これはあっけなく「かぱっ」と取れるはずです。

※図1

A本体内部の上の方に二つ小さな丸い穴(図2の「穴」の矢印を見てください)がありますので、これをパーマセルテープや黒テープなどで完全にふさぎます。これをふさがないと光がはいってきてしまいますので要注意。

※図2

Bこれだけだと、マスクを取り去ったあとの「壁」(図2にへなちょこな矢印をひいてあります)の高さが足りず、フィルムと赤窓の間に隙間が出来て、光線引きしてしまいますので、ここを少しだけあげる工夫をします。


【方法その@】
セロハンテープなどを使ってかさ上げする。
「壁」の部分にセロハンテープの「山」を作って高さを出します。

【方法そのA】
6×4.5のマスクをカッターなどで切って6×6用に改造する
つまり、上の方だけ残して、ぎこぎこ切って二つに分解するのです。
(図3はワタシが分割した6×4.5のマスクです。右側の枠をはめこんで使います。左側は切った部分。捨ててもよかったのですが、何故かもったいない気がして取っておいたものです。ワタシって貧乏性(^_^;))

※図3

【方法そのB】
図3の右側の枠と同じようなカタチの物をを厚紙などでつくって、直接テープではりつける。
↓こんな形のものを1ミリ以下の厚紙で作ります。

(ちょっとわかりにくい写真ですが、下がその方法で作ったものです。厚手の紙とパーマセルテープで作りました。
この場合、「壁」の両側にある長四角の穴も完全にふさぎます。)

などが考えられます。こっちのほうが楽かもしれませんね(^_^;)

あまり分厚いものを貼り付けてしまうとフィルムがこすれてしまいますので注意してください。

C裏蓋の矢印を16から12のに動かす。
フォーマットスイッチは堅いですが、親指などを使って押し下げる。もし指でダメだったら、ナイフとかドライバーとかを使ってもいいけれども、赤窓に穴をあけないように注意とマニュアルに書いてありました。

これに加えて、「フィルム圧版」および「スプール押さえ」をつければばっちりです(^_^)v

「いまいちわからないんだけど〜(;。;)」と言う方は掲示板にどうぞ。→ぽちっとな

フィルムを入れよう!
↓ HOLGAに使う120フィルム(ブローニー)というのはこんなのです。
だいたい250円〜400円程度でしょうか。写真は私愛用のT−MAXです。
HOLGAは暗いところにとても弱い。
そこで、私が私のHOLGA師匠ふみたんさんから勧められたフィルムはコダックのT400CN(現在はBW400CNとなっているようです)というフィルムです。
私の初期のHOLGA写真はほとんどこれで撮っています。
失敗がとても少ないので、初心者の方にはおススメかもしれません。

↓ これは、紙とフィルムが、こんな「芯」(”スプール”といいます)にまかれています。
新品のHOLGAの中にもこれが一本はいっています。

↓ さて、いよいよフィルムをいれてみましょう。

↓ 左側のお部屋にフィルムを「えいやっ!」とつっこんで、フィルムの外の紙をこんなふうに。
このときフィルムをあまりに無理やりつっこむと、上の「ぽっちり」がはずれて本体のなかにはいってしまいますのでご注意を。

↓ これがはじっこです。

↓ このはじっこをスプールの溝のなかにつっこんで・・・丸い巻上げダイヤル(つまみ?)をまわしてしっかり巻き込んだか確認します。

↓ すかさず蓋を閉めます。
それから、ガリガリダイヤルを回して、赤窓に「1」の印が出たら準備完了です
急いでまわしていたら時々見逃して、いつのまにか「2」になっちゃってたりしますので、これも注意してくださいね(笑)

さて、撮影が終了したら、そのままダイヤルを回して完全に右側にフィルムを巻き取ってしまったら、裏蓋を開けてフィルムを取り出します。
すると、左側のお部屋にスプールが残っていますので、次回はそれを右側に移動させて使うわけです。

「いまいちわからないんだけど〜(;。;)」と言う方は掲示板にどうぞ。→ぽちっとな

巻き太りを防ぐために

■HOLGAはいわゆる「ブローニー」と呼ばれる120判フィルムを使います。
これが撮っているうちに「巻き太り」してしまい、油断していると「光線引き」をおこしやすい。でも上手に光線引きしたらとってもアートな写真になってラッキー!
それでも「光がはいっちゃいや!」という方は遮光対策として『フィルム圧板』(テレカや、薄いプラスチック板を赤い窓のトコロだけをくりぬいて裏蓋にはりつけるもの)や『スプール押さえ』(弾力性のあるプラスチックなどの板を半分に折って、巻き上げ側のフィルムを押さえるような位置に張り付ける)とかを工夫されるといいようです。
右の例はワタシが Fumio Hananoさん からつくっていただいたものです。 スプール押さえ

フィルム圧板